学校の先生は、新単語が出る度に、辞書を引きなさいと言ったかもしれません。コンピューターのような記憶力を持っているのならいざ知らず、辞書を引くことで一時的な満足感は得られても、記憶に残るかどうかは別問題。英和辞典を引くと、その意味はわかっても、引いた英単語は忘れてしまいがちです。また、英単語には複数の意味を持つものが多く、適切な訳を選ぶのが難しいこともあります。新単語が出る度に辞書を引くのではなく、できるだけ読み進めて、4、5回同じ単語を見た後に意味を調べると良いでしょう。意味を覚えることよりも、単語そのものを覚える方が大切です。
もちろん初心者は、少しずつ訳していくしかありません。しかし、上達後も訳し続けてしまう人が多いようです。母国語に訳すことは理解したという満足感を与えてはくれますが、今読んだ英語を覚えるのには役立ちません。逐一、頭の中で訳してしまうと、会話力は身につきません。訳している間に、会話は別の話題へと移ってしまいます。英文法と日本語の文法は大きく異なるため、会話力をつけたいのなら、頭の中で訳す作業はオススメできません。
2番にも関係するのですが、読んでいる英語を一文一文理解しなくてはいけないと思っている人も多いようです。これは大問題です。訳すのに時間を取られ過ぎ、翻訳力だけが身について、英語を英語で理解する力はつきません。100%理解しようとしても、流暢に話す力は養えません。勉強が面倒だと感じるだけでなく、いずれ勉強自体を止めてしまうのではないでしょうか。英語で小説を読もうとして、6〜7ページで止まっていませんか?それは、読みながら、全ての内容を訳しているからです。文章を英語のまま理解しようとしないからです。訳さずに、辞書で単語を調べずに読み進めることができれば、理解度に関わらず、それなりの達成感が得られるはずです。
勉強にお金をかける必要はありません。たくさん本を買えば勉強が始められると思っていませんか?あまりお金をかけず、短時間でできる学習メソッドを見つければ良いのです。1日1時間以上の勉強は、必要ありません。計画的な、集中勉強が実を結びます。毎日少しずつの勉強は、週末2、3時間の勉強よりも効果的です。